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(抜粋) 登山教育について

 

日本では登山教育が心身の鍛錬、ルール遵守、集団での協調性を育成するために有用な手段として、学校教育で古くから全国で行われてきました。

 

明治32年の女子学校で多く取り入れられた記録もあり、北アルプスをはじめ多くの山に囲まれた長野県では若者組への加入や結婚資格を得るため15歳男子の通過儀礼としても行われていました。今では考えられませんが当時の登山研修は死亡事故が起きても辞める学校はなく、それだけに教育効果が非常に高かったことが伺えます。

現在は集団活動としての登山は安全確保が難しいため、文科省や厚労省の指導によりキャンプ活動にとどめる学校が多くなりましたが、長野県では平成22年調査によると87%の学校が今も登山研修を行っており、筆者も立山、富士山ではよく見かける光景です。

登山教育の成果は、健康な身体づくりをはじめ、自然の厳しさを体感することによって考える力を身に付けたり、子どもの育成には欠かせないものと思いますが、他にも達成感、自立心、感性、創造力、日常生活や自然への感謝の心を育てるなど、期待される成果が盛りだくさんです。特に家庭教育の中で厳しく育てることが難しくなっている現状をみると、自然の厳しさを学ぶことは生き抜く力を身に付けるために大変重要に感じます。

さて、日本には、せっかく大自然に囲まれ効果的な教育の場があるのに、安全面が課題としてあります。登山教育は間違えば命に関わるため、引率する側の大人の責任は重大であり、体力や、技術、知識、創造力、経験値などが要求され、指導する人材不足も大きな課題となります。

しかしながら、これらは登山教育に限られたことではありません。生命を脅かされることはなくても子どもたちが生きていくための教育は同等に責任重大です。教育は自らの体験や学びがなければ、指導することは許されず、人材不足だからといって安易なセミナーでの知識で資格を設けたり、決して自分勝手な思いを子どもたちに押し付けてはなりません。

まちづくりは人づくりと云われますが、子育て、教育はいつの時代でも先ずは大人が成長し、憧れの存在となって背中を見せていくことが一番大切ですね。

 

自然体験クラブでは登山をつうじて子どもの健全育成を進めていきたいと考えています。